社内規程とは、企業が独自に定めたいくつかある規程全般をいいます。企業の裁量で定めることができる上、周知すれば従業員との合意の必要はありません。社内の秩序を統制する目的で作成されるもので、組織体制や企業文化形成のために重要な意味を持ちます。社内規程に従わなかった場合のペナルティについても、法的規制に触れない範囲で定めることも可能です。
企業規模が小さいうちは、経営者の目が隅々まで行き届くことができますが、事業が発展していくことで、従業員が増えたり、取引が増加して業務が複雑になったりといったトラブルにつながることは避けられません。そのためトラブルの防止や業務の効率的な進め方から一定の取決めを行う必要が生じます。業務進行についての基準や手順を明確化していくことで社内規程が構築されることになります。
社内規程に曖昧さがあると、従業員が不正を働く可能性も高まりかねないため、企業規模が大きくなればなるほど細かな社内規程があることが多いです。